平成27年相続税が大幅に改正ーまずは資産のリストアップをー

a0782_001129_m平成25年税制改正が発表されましたね。

様々な改正がありますが、その中でも比較的大きな変更のあった相続税について簡単に説明していきます。

相続税の基礎控除の縮小

相続税の基礎控除が6割に縮小されます。これは実際に相続税を払う必要があるかどうかのボーダーラインになります。
相続財産よりもこの基礎控除額が多いと相続税を払う必要はありません。

平成27年1月1日以後の相続から適用になります。詳細を詳しく確認していきましょう。

  • 現行:5000万円+1000万円×法定相続人の数
  • 改正後:3000万円+600万円×法定相続人の数

例えば相続人が妻と子ども2人の3人で相続財産が6,000万円だった場合、現行の税制では基礎控除が5,000万円+1,000万円x3人=8,000万円となり、相続税はかかりません。
ところが改正後は、3,000万円+600万円x3人=4,800万円となり、6,000万円ー4,800万円=1,200万円に対して相続税がかかってきます。

現状、相続税の申告割合は4%(100人亡くなると4人)程度となっています。この改正により、6%程度に上昇すると言われています。特に、大都市圏では影響が大きく、「戸建の家を持っていると相続税がかかる」と言われるほどにもなりそうです。

相続税の税率アップ

相続税の税率が引上げられます。2億円超3億円以下が45%に、6億円超部分が55%になります。遺産額から基礎控除を引き、法定相続分で分けた後に、税率を乗じますので遺産額がかなり大きい人が対象です。こちらも、平成27年1月1日以後の相続から適用になります。

さすがにこの改正は、一般の人にはあまり関係ないでしょう。

事例:法定相続人が妻と子2人で、遺産2億円の場合
改正前:
2億円-基礎控除額8000万円=1億2000万円
妻:1億2000万円×法定相続分1/2=6000万円(この金額に税率を乗じる)
長男、次男:1億2000万円×法定相続分1/4=各3000万円(この金額に税率を乗じる)
(6,000万円x30%-700万円)+2x(3,000万円x15%-50万円)=1,900万円(相続税 の総額)

改正後:
2億円-基礎控除額4,800万円=1億5,200万円
妻:1億5,200万円×法定相続分1/2=7,600万円(この金額に税率を乗じる)
長男、次男:1億2000万円×法定相続分1/4=各3,800万円(この金額に税率を乗じる)
(7,600万円x30%-700万円)+2x(3,800万円x20%-200万円)=2,700万円(相続税 の総額)

ということで800万円の違いとなります。

以上のように、基礎控除を控除し法定相続分で分けた後に税率を乗じますのでかなり財産が大きい人が対象ですが、不動産以外に金融資産がほとんどない場合、少しの相続税でも支払が困難だったり、親族でもめる原因になったりするので注意が必要です。

これ以外にも未成年者控除・障害者控除の拡大など改正点はありますが、それについてはまた次回に!

まずは何から手をつけよう

この記事を見ていただいている方は、高齢で資産を持っている方なのか、もしくはそのような親がいる方なのかはわかりません。

相続税は他の所得税や法人税と違って「2年後だからまだ考えなくていい」という性質のものではありません。
縁起でもない話で恐縮ですが、あなたもしくはあなたの親が平成27年1月1日より前に亡くなるのか後に亡くなるのかは誰にも分かりません。
ですから今のうちからしっかりとした知識を得て準備しておくことが大切です。

相続となると専門家である我々士業の出番が増えることになりますが、その前にまずやって欲しいことがあります。
それは

資産のリストアップです!

これによってそもそも相続税を払う可能性があるのか無いのかが分かります。

そして払う可能性がある場合には、支払原資としての金融資産が十分にあるのかも分かります。
そして足らない場合は、形成資産の見直しも必要になってくるかもしれません。

また遺言の書き方で相続税が回避出来るかもしれません。

その上で、税理士なり行政書士なりの専門家に相談しましょう。

専門家としては色々な手が打てるので、相談していただくのは早ければ早いほどありがたいです。
当事務所もそうですが、最近では初回無料相談というところがほとんどですので、気軽にお問い合わせ下さい。

 

 

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